たいていの人が一度は使ったことのある、100円ショップ。
他の店で買うよりもとても安い値段で、いろいろなモノが売られていますよね。
ところで、100円ショップはなぜ100円で商品を売ることが可能なのか、あなたは考えたことがありますか?
もしも、自分では「これは300円だ」と思っているのにたった100円で買えることに何かの不安があるのでしたら、その理由はあなたが経済の仕組みを知らないからかもしれません。
でも、いい歳をした大人が「お金って、何?経済の基本を、分かりやすく教えて欲しい」なんて、言いにくいですよね。
みんなが知っていることを「知らない」ってカミングアウトするのは、恥ずかしい
大人になってからではなかなか聞けない「経済って、どんな仕組みで動いているの?」の疑問に答えてくれるのが「 20歳の自分に教えたいお金のきほん 」です。
「お金のきほん」を読んで、こんなことが分かった!
著者が池上彰さんだということもあり、難しい話に見える経済や投資、社会保険についての話がとても分かりやすく頭に入ってきました。
中でも「うん、納得!」だったのは、このふたつです。
100円ショップが、100円で物を売ることによって起きる大きな問題
先ほど書いた「300円のはずなのに100円で買えること」について不安を覚えている人って、実は私のことです。
すぐに壊れるとか、品質に問題があるのかなと思っているので、私は100円ショップを使うことがほぼありません。
聞いた限りでは「それほど大きな差はない」ということですが、やっぱり何かモヤッとした気持ちが残るのも事実で。
たった100円でいいなんて、何だか泥棒してるみたいでちょっと嫌かも
この私のモヤモヤした気持ちを
値段が下がる→儲けが減る→給料が上がらない→買い控え→値段が下がる
20歳の自分に教えたいお金のきほん:23ページ
と、池上さんは明確に説明してくれました。
「商品の質が悪い」とはまた違う100円ショップの抱える問題点が見えてきて、「やっぱり私は使うの、やめておこう」と決意を新たにした次第。
使えば使うほど自分の首を絞めることになるのだ、と納得できたので。
100円ショップ、私はやめとこっと
ぐっと身近になった社会保険料
働いている会社で厚生年金に加入している方であれば、毎月の給与明細で社会保険料が天引きされているの見たことがあるでしょう。
手元に入るお金に対して結構な金額が取られている、と思いがちな社会保険料。
「あぁ、社会保険料さえ引かれてなければ、もっとたくさんお金使えるのに」と、考えたことがあるはずです。
社会保険料、払わずに済めばいいのに!
なのですが、「 お金のきほん 」を読むことで社会保険料の使い道が分かり、自分にとってめちゃくちゃ関係があることだと理解&納得。
社会保険料の使い道
- 病院を受診する時に金銭負担を少なくするため
- 老後の年金として
- 失業した時のセーフティネット
- 介護が必要になった際のリスク軽減
話は横道にそれますが、私には年金事務所で働いている知人がいます。
彼が言うには、社会保険料が未納である事業所への取り立て業務はやりたくない、とのこと。
あれを自分がやるのは、メンタルがやられそうでちょっと嫌ですね
みんな(正確にはあなたが勤めている企業が、ですが)が社会保険料をちゃんと納めれば、彼のような人が増えるのを防げるはず。
その意味でも、社会保険料はちゃんと納めなければ、ですね!
自分が働いている分の社会保険料は、しっかり払おう!
「お金のきほん」ここはちょっと変かも?
大まかなところでは、書かれてあることに「うん、そうだよね」と理解できました。
とはいえ、「このふたつだけは、ちょっとどうかな」な点も。
「お金は銀行に預けたい」って、みんな本気で思ってる?
お金を銀行に預けることについての、歴史的な説明がちょっと足りないかもと感じたので、簡単に補足しますね。
そもそも日本人は、貯蓄が上手な国民ではなかったようです。
ある時期を境として「貯蓄は良いものだ」と変わっただけ。
日本人の貯金好きは、元々からじゃなかったんだ!
その事実を私が知ったのは、意外にもホリエモンこと堀江貴文さんの「 ゼロ 」という書籍でした。
堀江さんがおっしゃるには「日本人が貯蓄を良いと思うようになった理由は、戦争するためのお金を国が集めるため」とのこと。
「江戸っ子は宵越しの金は持たない」なんて言葉もあるぐらいなのですから、本来の日本人はあまり貯蓄に関心がない国民なのかもしれません。
雑誌やウェブのお悩み相談では、しょっちゅう「お金が貯められない」という悩みが出てくるのですから!
私にも貯金ができない傾向、ありますしね(笑)
「納税は国民の義務」は、正しいの?
国民の三大義務として教育、勤労、納税の3つがあることは、学校で習いましたよね。
これを習ったのは中学生の頃だったと覚えていますが、当時からとても疑問でした。
日本で生きてるだけで、どうして働いたり、税金を納めたりしなきゃいけないの?
子どもの頃からもそう思っていましたし、今でも「教育、勤労、納税」は誰かから押し付けられる義務ではないと、私は考えています。
「教育も勤労も納税も、やりたい人がやればいい」
これが私の考えです。
人間には向き不向きがあり、興味や関心を持っていることもそれぞれ違います。
私の場合だと教育には大きな関心がありますが、残りのふたつは正直な話、ちょっと…
「 お金のきほん 」を読んで、ようやく納税についてちょっと前向きになれたらくらいです。
勤労に関しては、一生、ご縁がなくてもいいとすら思っています。
働かなくて済むなら、働きたくない!
人間って、何もしない状態だと暇で暇でしょうがなくて、放ったらかしにされたら何かを始めるものです。
「自分がやりたいことを熱心にやり、うまくそれが組み合わされば国はうまく回るんじゃないかな」と、楽観的に思っています。
この考え、あなたはどう思いますか?
税金については他にも考えていることがありますが、また何か別の機会にお話しできたら、と考えています。
経済の正体が分かれば、お金とは友達になれる!
始める前は得体が知れなくて怖かった事も「エイヤっ」とやってみれば実は簡単だった。
そんな経験があなたにはありませんか?
お金についても、これと同じことが言えます。
「お金が流れる仕組み=経済」のことがハッキリ見えたら、お金とも仲良くなれるというわけですね。
今時の若い人は、進学をきっかけにお金に関心を持つ人が多い
今、大学に進学する子どもがいる親が大学に進学した30年ぐらい前は、進学費用を親が全部出すのは当たり前でした。
私自身も、大学に進学する時にお金についての不安を持つことはまったくなく、黙っていれば親が全部出してくれると思っていたものです。
今になって思ったら、私が大学で4年間、学ぶには、めちゃくちゃお金が必要だったはずです。
当時のお父さん、お母さん、ありがとう!
一方で、進学費用を楽々と用意できる家庭は、30年前に比べるとかなり減りました。
親が出してくれないとしても、自分で学費を貯めてから大学に行くことは可能です。
ただ、正直な話、高校を卒業してすぐに大学に進学する方が楽であることは間違いないですよね。
今、大学に通っている学生さんや、近い将来に進学するはずの中学生や高校生は、自分の進学問題がお金に興味を持つきっかけになっている、とのこと。
ちょっと切ない面もありますが、お金に興味を持つこと自体は良いことなのかな、と。
今時の若い人は、早い段階で自立していくのだね!
浪費するなら投資するべし
「 お金のきほん 」では、投資について、まるまる一章を使って説明していました。
今後は投資をしなければ生活の安定は望めない、ということなのでしょう。
とはいえ、投資にはある種のリスクがつきものです。
池上さんも
投資をやってみたい人は、ここから先は自分で調べて、リスクについてもよく考えた上で自己責任で行ってください。
20歳の自分に教えたいお金のきほん:81ページ
とおっしゃっていましたし。
なのですが、投資はした方が良いと私は考えています。
使い道が決まってなくて遊ばせてるお金は、手元に置いておくと浪費する可能性大だから、さくっと投資する!
先ほども書いた通り、私は「宵越しの金は持たない」系の人間です。
そんな私ですが、毎月、15,000円だけは投資しています。
三分の一はつみたてNISAへ、さらに三分の一を海外REIT(不動産投資)に、残りは小規模企業共済(iDeCoの代わりに)という配分です。
3種類の違う系統に対して投資をしているので、それぞれ値動きが違っていてなかなか興味深いですね。
先月の終わりからガクンと下がったり、急に上がったりしていて、実地で経済の勉強をさせてもらってます。
「お金のきほん」こんな方におすすめです!
この記事で私が取り上げたことの他にも、たくさんお金についての「なるほど!」が詰まったこの本。
私はこんな方に読んでほしいなと思っています。
日本経済の仕組みを知りたい方
この本はどちらかというと、日本国内の経済の動きについての解説本だと考えてください。
あなたのお財布を出たり入ったりするお金と、大きな経済の流れをつなげる存在にすることに関して、「 お金のきほん 」に書かれてある知識が役に立つはずです。
何事もなく毎日、つつがなく生活できていることに、感謝できるようになるかな、と。
「お金」という便利な道具に、感謝しなければ!
お金に関するモヤッとした不安を小さくしたい方
この本を読んでお金や経済の正体が分かることで、お金に関する形がなく、目に見えない不安も小さくなる効果が期待できます。
普通に生活していく分には、「 お金のきほん 」の知識があれば十分ですね。
お金に関する正しい知識がつけば、あなたの抱えている不安は小さくなります。
さらに経済やお金についてもっと詳しく勉強したいのであれば、FP技能士3級や日商簿記3級にチャレンジしてみてはいかがでしょう。
日常生活に使える知識であり、履歴書に記載できる資格でもあります。
また、専門的な知識を身に付けることで、身近な方のお金に関する不安の相談を受けることもできるようになります。
お金についての不安は、みんなで力を合わせて乗り越えよう!
副業に興味、関心がある方
最後におすすめをしたいのは、副業に関心を持っていたり、すでに副業を始めている方。
その理由は、経済の仕組みを知ることで、副業に対するアプローチがガラッと変わるからです。
副業に役立つ「お金のきほん」の知識
- 副業の職種として何を選ぶのか?
- 自分の提供する商品やサービスの料金設定
- 確定申告や納税の重要性
「会社バレを恐れているようでは、副業で稼ぐなんて不可能」が、この本を読むことで理解できるようになります。
副業でお金を稼ぐには、経済の仕組みを知っておくべし!
池上彰さんが書いただけあって、複雑なお金の話を優しく分かりやすく解説してくれる「 お金のきほん 」
コロナ禍で先行きが不安な方が多いタイミングだからこそ、書店で見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね。
「
20歳の自分に教えたいお金のきほん
」
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コロナ感染が不安で外出を控えたい方は、ネット書店での購入がおすすめです!