家事代行

家事代行を個人契約で頼みたい!これって安全なの?大丈夫?

2022年4月27日

「家事代行サービスに頼むと高いから、誰かと個人的に契約して家事をやってほしい」と、あなたは考えていませんか?

ですが、家事代行を個人契約で依頼するのは、やめておくのが無難です。

というのも、料金の安さと引き換えにするには大きすぎる「危険なこと」があるから。

えっ?個人契約ってダメなの?

この記事では、家事代行サービスを使わずに個人契約で家事代行を頼むことについて、メリットやデメリット、依頼する人の探し方や注意点をお話しします。

解説はしますが、正直言っておすすめはできません。

この先を読むことで、個人契約で家事を代行してもらうのをストップするきっかけにしてくださいね。

家事代行を個人契約で依頼するデメリット

まずは家事代行を個人契約で依頼する際のデメリットをお伝えします。

デメリットは全部で5つ。

どの項目も「これをこなすのは、私には難しいかも」「こんな困ったことが起きたら、自分では対応できない!」ばかりです。

デメリット1:トラブルが発生した時の対応、解決が不安

家事をしている時には、アクシデントがつきものです。

家事中のトラブル事例

  • 食器を洗っていたら、グラスを落として割ってしまった
  • 家具の拭き掃除をしていたら、うっかり傷をつけてしまった
  • ハタキかけ中に、大切な思い出の品にワイパーが当たって壊れた

このような時、家事代行サービス会社であれば、事業専用の損害保険を使って保証、弁償されます。

事業活動包括保険 超ビジネス保険
(東京海上日動火災保険株式会社)

なのですが、個人契約で保険に加入していない場合、弁償の話し合いをあなたと相手が直接、しなければなりません。

こういう話し合い、好きな人って少ないですよね

高柳るい

さらに、料理の代行を依頼した際は、食中毒の不安もあります。

デメリット2:相手に要望やクレームを伝えにくい

家事の進め方や仕上がりに不満がある時、家事代行サービス会社を使っていれば会社のの担当者に伝えればOKで、とても手軽です。

その一方で、個人契約であれば、あなたの抱える不満を相手にご自身で伝えなければなりません。

これはかなり大きなプレッシャーですし、ちょっとしたことであれば「まあいいか」と、そのままにしてしまうかも。

あなたが楽をするために家事代行を依頼するのに、言いたいことも言えずにストレスを感じるのでは、お金を出す意味がありません。

我慢して家事を代わりにやってもらうくらいなら、自分でやるよ!

デメリット3:人を変えるのが難しい

「この人は何だか合わないな、他の人にやってほしい」

そう思った時、家事代行サービス会社であれば「変更してください」と伝えるだけで、違う人をコーディネートしてくれます。

変えてもらったスタッフさんも合わなかったとしても、何度でも対応してくれるはずです。

でも、個人契約で家事代行を依頼すると

個人契約で家事代行を依頼した際の、担当者を変える手順

  • 「契約を終了したい」と伝える
  • 相手が了承すれば、問題をひとつ、クリア
    拒否された場合は話し合いを行う
  • 新しい人を、あなたが自分で探す
  • 「3」で探した人と、新たに契約を交わす
  • また不満を感じたら、「1」に戻るかも?

となり、めんどくさいことのオンパレードです。

デメリット4:契約前に家事スキルを知ることができない

家事のスキルは点数にするのが難しく、実際に作業を見るしか力量を見極める方法がありません。

その点、家事代行サービス会社では、

  • 手際よく、依頼主に満足してもらえるよう家事を進めるスキル
  • 依頼主からの指示を受ける際に必要な、コミュニケーションに関するスキル

といった各種研修を行うことで、どのスタッフも一定の能力を身に着けた上で依頼主の家に出向きます。

これが個人契約で家事を代行してもらう場合は、完全に個人の能力頼み。

簡単に表現すれば「人の当たり外れの差が激しい」と言えます。

当たれば超ラッキーだけど、ハズレだったら……

高柳るい

デメリット5:契約や事務的な処理が発生する

ところで、あなたは個人的に何かを誰かに依頼する際の契約や事務処理について、知識はお持ちでしょうか?

お互いが納得できる内容の契約書ひとつ取っても、行政書士や司法書士、弁護士といった専門家のサポートは欠かせません。

ということは、契約を交わす時点で多額の出費を覚悟する必要があります。

普段、関わりのない人に連絡するのって、めんどくさくて嫌!

また、個人契約ならではの事務処理も

  • 依頼した日時や変更の際の連絡
  • 交通費などの計算
  • 報酬の振り込みや、手渡しの場合は現金の準備

と、細々と大量に発生します。

もしも家事代行サービス会社に依頼するのであれば、これらの手間は一切、発生しません。

決められた料金がクレジットカードで決済されるだけなので、放ったらかしでOKです。

毎月のことだから、手間がない方が絶対いい!

家事代行を個人契約で依頼するメリット

さてここで、家事代行を個人契約で依頼する際のメリットも一応、伝えます。

メリットもありますが、どれもデメリットを上回るほど大きなものではありません。

メリット1:料金が安い

家事代行サービス会社を通さないので、あなたの支払う料金は安くなるケースが多いでしょう。

出費が減る可能性はあるものの、これは相手との交渉次第。

必ずしも「絶対に安くなる」とは限りません。

メリット2:契約外の家事も柔軟に対応してくれる(かも)

家事代行サービス会社のルールに縛られないので、サービス内容に融通が効くこともあります。

ただ、先ほどの料金と同じく相手の交渉が必要であり、断られても文句は言えません。

何せあなたは「契約には書かれていない、契約外のサービスを求めている」のですから。

メリット3:いつも同じ人に作業してもらえる

個人契約なので、来る人はいつも同じです。

しかし、家事代行サービスでも

  • 担当制を設けており、いつも同じ人が作業する
  • スタッフを指名することができる

など、「いつも同じ人に来てもらえる」は、簡単に実現できます。

いつも同じスタッフさんが来てくれる、家事代行サービス会社

【スタッフが固定制の家事代行サービス会社】

【スタッフが指名できる家事代行サービス会社】

家事代行を個人契約で依頼したい時の、人を探す方法、探し方

そもそもですが、あなたの家事を引き受けてくれる人は、どうやって探せばいいでしょう?

「すでに当てがあるので大丈夫です」という場合は、読み飛ばしてOKです。

ここでは、どうすればいいか分からない方のために、代表的な探し方をふたつ、ご紹介します。

個人契約の家事代行・探し方1:友人・知人からの紹介

最初に考えるのは、あなたの友人や知人から紹介してもらう方法。

「知り合いの知り合い」まで探す範囲を広げれば、手の届く人数は増えます。

たくさんの人にあたることで、家事代行を個人でやっている人がどこかで見つかるかもしれません。

人脈に自信がある方なら、見つかるかも?

高柳るい

それって難しくない?

個人契約の家事代行・探し方2:マッチングサービスを使う

家事代行サービス会社を経由するのではなく、マッチングだけを行うサービスを利用する方法です。

このスタイルであれば、あなたと相手は個人契約になります。

全国展開している、家事代行のマッチングサービス

家事代行を個人契約で依頼する際の注意点

「家事代行を個人契約するデメリットは理解したが、それでも家事代行サービス会社は使いたくない」

「誰に依頼するのかは決まったから、このまま進めたい」

という方のために、個人間で契約をする際の注意点を3つ、お話しします。

注意点1:依頼する業務内容を前もって決める

相手に依頼する内容に関しては、事前にきっちり取り決めをするのがおすすめです。

作業の対象範囲を明確に決めることで、「頼んだ」「聞いてない」のトラブルを防ぐことができます。

また、

  • 物を壊したなど、トラブル発生時の対応
  • 損害保険に加入しているか?

といった、問題が起きた際の解決方法も、依頼する前に必ず決めておきましょう。

問題が発生することを想定した取り決めを!

高柳るい

注意点2:雇用契約書を締結する

どんなに信頼できる相手であったとしても、労働契約書は必ず交わしましょう。

契約書のテンプレート(ひな形)は、ネット検索すれば見つかります。

ですが、そのままの形で使えるケースはなく手直しが必要ですから、弁護士や社会保険労務士などの専門家に依頼すること。

法改正や個々のケースに対応するためには、プロの力を借りるのがおすすめです。

注意点3:家事代行サービス会社を利用した際の担当スタッフさんと、個人契約できる?

結論から話すと「ダメ」

なぜなら、家事代行サービス会社との間で「担当スタッフとは、サービス利用中、および利用終了後も直接、契約してはならない」と契約をしているからです。

利用を開始した時に交わした契約書を、もう一度、確認してくださいね。

結論:総合的に判断して、家事代行サービスを利用した方がお得!

ここでもう一度、整理します。

家事代行を個人契約で依頼したら、こうなります!

  • 個人契約での家事代行は、トラブルに弱い
    →何が起きても自己責任
  • 個人契約だからといって「料金が安い」とは限らない
    →交渉に失敗すると、家事代行サービス会社と料金が変わらないことも……
  • そもそも、引き受けてくれる人を探すのは大変!
    →家事が得意な知人が、身近にいるとは限らない
  • 「ルールに従って契約する」のは、ハードルが高い
    →結局は、専門家に高額な料金を支払う羽目に

家事代行サービス会社に支払う金額だけを考えれば、個人契約は魅力的かもしれません。

ですが、基本的には、あなたのニーズにあった人を自分で探す必要があります。

また、トラブルが発生した際は、すべてあなたとスタッフさんが直接話し合って解決しなければなりません。

これらの重い負担を避けるのであれば、直接契約は避けて家事代行サービスを使うのがおすすめです。

家事代行サービスを上手に活用して、家事のストレスから開放されてくださいね。

私がおすすめする家事代行サービス・トップ3はこちらですので、参考にしてください!

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高柳 るい

「to B」サービスを展開する、小規模企業の社長。 ブランク8年の専業主婦から、「就職活動をするのは嫌」と、一念発起して起業しました。 起業当初より在宅で働く、キャリア10年オーバー、筋金入りの在宅ワーカーです。

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