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転職活動の初心者にありがちな、書類選考に通らない失敗3選と対策

2021年6月9日

10社、30社と、転職したい企業にエントリーしたのに、一社も面接に進むことができない。
転職活動を進めていると、このような状態になることがあります。
あなたに会う前から向こうから断られるのは、冷たい感じがして嫌なものです。

ですが、「職務経歴書を一通ずつ送るのも大変なんだぞ」といくら怒っても、事態は改善しません。

あなたの提出した書類が選考に通らず、採用面接に至らないのには理由があります。
具体的に説明すると、「書類選考に落ちるのは、提出した履歴書や職務経歴書、およびその途中の過程に問題がある」ということ。
言い換えれば、「何の問題もなければ、書類選考は通過する」というわけです。

実は、転職活動の際に使う履歴書や職務経歴書は、「ここがちゃんとしていれば、採用担当者の印象がよくなる」というポイントがいくつかあります。
つまり、押さえるべき部分さえしっかり対策しておけば、書類選考に通るのはそれほど難しくないのです

このページでは

  • 対面の採用面接を300人
  • オンラインでの採用面接を100人オーバー

以上の実績を持ち、今でも現役の採用担当である私から、書類選考に通らない原因とその対策を、3つに分けてお伝えします。

今から説明する通りに書類を修正し、見るべきポイントをしっかり把握することで、次こそは採用面接に転職活動のコマを進めましょう!

提出した書類そのものに問題がある

転職活動の際、書類選考に通らない最も大きな原因。
それは何と言っても、履歴書や職務経歴書そのものに問題があるからです。

書かれてある内容自体に関する問題はもちろん、転職活動をするあなたから見れば思いもよらない部分が、企業の採用担当者にとってはチェックポイントになっています。

履歴書や職務経歴書が読みにくい

あなたがせっかくあれこれ考えて、ていねいに作成した履歴書や職務経歴書。
なのですが、採用担当者がパッと見た瞬間、「これは読みにくい」と思われたら万事休す。
その時点で、あなたは書類選考に通ることができません。

よくある事例は

  • 文字やフォントが小さすぎる
  • 行間が狭く、詰め込みすぎである
  • 文頭がの位置がそろっておらず、バラバラである

といった、書類としての体裁そのものに問題があるケースです

採用担当者は忙しい中、あなたから提出された書類を見ます。
ですから、ファイルを開けた際に「これは読みにくい」と思った時点で、あなたを書類選考を通さない候補者にすることすらあるのです

「この状態から挽回する機会が与えられることは、滅多にないだろう」ということは、あなたも想像できるはず。
書かれてある内容そのものに問題がなかったのであれば、これは非常にもったいないことです。

対策としては

  1. 書類を作成した後にプリントアウトし、見た目をチェックする
  2. 作成した書類をあなた以外の誰かに見せ、感想を聞かせてもらう

このふたつがあります。

パソコンの画面で見ただけで、書類の読みやすさをチェックすることは非常に難しく、判断ミスを引き起こす原因になります。
なので、紙に印刷された形に変えることで自己チェックをする、さらに他人の目線で判断してもらう、といった対策が有効です

職務経歴書を使いまわしている

こちらは主に、職務経歴書に対して起きることです。

「自分のことについて書くのだから、職務経歴書なんて全部、同じでいいよね」
あなたはこう思って、すべての企業にまったく同じ内容の職務経歴書を送付していませんか?
あなたのその考え、採用担当者にはお見通しです。

企業の採用担当者は、毎日のように、様々な方から送られてくる履歴書や職務経歴書に、目を通しています。
見ている数が段違いに多いですから、あなたの職務経歴書がコピペであることはバレバレです

その一方で、「全部、同じ内容でよい」と勘違いして、応募するすべての企業に同じ内容の職務経歴書を送ってしまう転職希望者が、大半です。
ということは、ここであなたが、「御社のだけのために作成しました」が分かる職務経歴書を送ったら、間違いなく採用担当者の心象はグーンとアップ。
つまり、「職務経歴書は、企業によって内容を書き換える」が、ここでの対策になります。

職務経歴書の内容を書き換える際は、「これを提出する企業は、新しく採用する人に何を求めているのだろう?」を考えましょう。
こうすることで、各社それぞれにマッチした内容の職務経歴書が完成します。

「あなたのスキルが足りない」と判断された

「あなたの持っているスキルが足りない」と、職務経歴書から判断されること。
こちらが最も発生確率が高い、書類選考で落とされる原因になります

客観的に見て、あなたの持っているスキルが応募先の企業が求めるものに足りないのであれば、それはもう諦めるしかありません。
ただ、何もせずに諦めるのはまだ早いです。

「スキル不足だ」と判断されて書類選考を通過しなかったと予想するのなら、今までの職務経歴をもう一度、洗い直すことからスタートです。

そうして出てきた職務経歴を

  • 応募先の企業が求めるであろうスキル
  • 事業や業務の内容に関連性が高いと思われる経歴

以上を大きくプッシュする内容に書き換えてください。

「あなたの持っているスキルが足りない」と採用担当者に勘違いされたのであれば、それを訂正すればよいだけです
以前に応募して、書類選考は残念な結果だった企業に再度チャレンジするのは、難しいかもしれません。
しかしながら、同業種や類似する業種の別企業に応募する際は、非常に有力な対策となります。

「書類選考で落とされた」ということで、あなたはがっかりしているかもしれません。
ですが、ここは気を取り直して、職務経歴書の再チェックから始めましょう。

経験がありすぎる

こちらの原因は、先ほどの「スキルが足りない」とは逆のパターンです。

たとえば、
「中途採用という形で採用活動をしているが、実はゼロから社員を育てたいので年齢のまだ若い、第2新卒の社員を希望している」
このような想定で採用活動をしているにもかかわらず、同業種の別企業ですでに豊富な経験のあるあなたが応募してきたら、どうなるでしょう?

あなたが応募した企業の採用担当者や、決定権を持つ上層部の人達の判断にもよります。
ただ、書類選考の時点で「申し訳ありませんが」になる可能性は、十分に考えられます。

いわば、転職活動におけるミスマッチが発生した、というわけです。

このような場合は、職務経歴書の内容に手を加えるのではなく、応募する際に注意深くチェックすることが対策になります。

募集要項の中に

  • 第2新卒可
  • 未経験者大歓迎!

このような言葉があった際は、応募する前に「もしかしたらこの企業は、経験が少ない人材を求めているのかもしれない」と考えてください。

結果がどうなるかは、実際に応募しなければ分かりません。
とはいえ、「自分の持っている経験が豊富であることで、書類選考を通過しないこともある」は、知っておいてよい情報です。

いわゆる「オーバースペック」である

最後にお話しする書類選考に通らない理由は、主に履歴書に関するものです。
シンプルに表現すると、「自社が想定している人材が持っていると予想される学歴に対して、応募者のそれが高すぎる」となります。

もしも、「これが原因であるかもしれない」とあなたが思うのであれば、応募先の企業を選ぶ条件を変えるしか対策はありません。
あなたの歩んできた経歴をごまかすことは、望ましくありません

「こちらの企業には縁がなかったのだな」と、諦める。
この場合においては、考え方を変えることが最も有効な対策だということを、私からお伝えします。

ただ、オーバースペックであることを理由にあなたを採用しない企業が、果たして転職先としてベストでしょうか?
ほんの少しで構いませんので、もう一度、ゆっくり考えることをおすすめします。

履歴書や職務経歴書を送付した時に問題があった

実は、あなたは提出した書類そのもの以外の要素に問題があり、書類選考を通過しないことがあります。
その中のひとつが、採用担当者が履歴書や職務経歴書を受け取った際に発生した問題です。

あなたの提出した書類そのものには何も問題がなかったとしても、採用担当者が受け取った時に感じたことで印象が悪くなることは、十分に考えられます。
「この書類を送ってきた人は、何だか感じが悪いな」と思われてしまったら、それだけで採用面接に進めないということもあるのです

企業の採用担当者は、応募者から送られてきた履歴書や職務経歴書を

  • 採用活動の次のステップへと進む人は誰か?
  • この時点で採用を見合わせる人は誰か?

これら両方を判断するために使っています。

「履歴書や職務経歴書を応募先の企業に送付する際、何に注意すればよいか?」はこちらでまとめてあります。
合わせてご覧ください。

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「この応募者は自社に合わない」と判断された

企業で採用活動を担当する人達は、履歴書や職務経歴書を見るのが業務の一環です。
同じ目的で作成された書類をたくさん見ているので、その結果、提出された書類を見るだけで、応募者の人柄はある程度の見当がつくようになります

採用担当者は、職務経歴書のどの部分を見ているのか?

企業の採用担当者は、どのような点を見てあなたの人柄を判断しているのでしょう?

一例として、私自身のチェックポイントを挙げると

  • 同じことを表現するのに、どのような言葉を選んでいるのか?
  • 読む相手のことを考え、分かりやすく、見やすい体裁にしているのか?
  • メール本文は、適切な箇所で改行されているか?

このような部分をより注目して見ています。

これらのスキルは、残念ながらすぐ身につくものではありません。
普段のお仕事の中で常に意識をして、文章を書くスキルを地道に上げること
一定の時間は必要ですが、こちらが有力な対策と言えます。

採用担当者の本音

あなたが送った履歴書や職務経歴書、そして送付の際にメールの本文に書かれてあった文章を見て、採用担当者は「この人はうちの会社に合う、合わない」の見当をつけます。
さらに言えば、採用面接ができる人数には限りがありますから、「自社が求める人物像に近い可能性がより高い人に、面接に来てほしい」というのが本音です。

つまり、どのような要素であれ、「この人はうちの会社には合わない」と思われてしまったら、書類選考の時点で落とされる可能性が上がります

なのですが、このような抽象的な理由で採用選考の途中で落とされてしまうことは、むしろあなたにとってはラッキーかもしれません。

なぜなら、あなたにとって合わない企業に採用され、入社した後、困るのはあなた自身です。
「あなたと応募先の企業とのミスマッチ、を事前に防ぐことができてよかった」と、視点を切り替えるのもまた、あなたのできる対策です。

「この会社は私には合わなかったんだな。さあ、次に行こう」
このように思えるようになれば、書類選考が通らない日々が続いても、転職活動へのモチベーションを保つことができるようになります。

転職活動をする時、書類選考で落とされるのには理由がある

転職活動をする中で、何社応募しても採用面接に進めないのには、必ず理由があります。
しかし、書類選考で終わってしまう理由を知り、しっかりと対策をすること。
そうすれば、採用面接を受けられる可能性は、必ず上がります。

さらに、履歴書や職務経歴書の修正ポイントは、先ほどまで私がご説明した通り、決まったパターンがあります
また、書類そのものではない別の要素があることも、お伝えした通りです

さっそく今から、こちらのページで書かれた対策を、あなたの職務経歴書に対して実行してみてください。
これで企業の採用担当者の印象が良くなり、面接へと転職活動を進めることができます。

転職活動は長期にわたり、様々な企業と関わりを持つ行動です。
うまくいかずに気持ちがくじける時もあるかもしれませんが、諦めなければ成果の出る日が来ます。
あなたが持つ魅力を、履歴書や職務経歴書を使ってより効果的に演出できるよう、ブラッシュアップしてくださいね。

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高柳 るい

「to B」サービスを展開する、小規模企業の社長。 ブランク8年の専業主婦から、「就職活動をするのは嫌」と、一念発起して起業しました。 起業当初より在宅で働く、キャリア10年オーバー、筋金入りの在宅ワーカーです。

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