「はじめての育休がそろそろ終わって、来月から会社に復帰。でも、私、大丈夫かな?」
仕事と子育ての両立がうまくいくか不安でしょうがないあなたは、こんな不安を抱えているでしょう。
実はあなたの持っている不安、先輩ママもみんな抱えていました。
でも、働き続けているママさん、いますよね。
つまり、あなたの持っている「両立できるかな?」の不安には解決策があるのです。
あなたの不安を小さくするためには、まず「ワーママとは何?」を知ることからスタート。
働くママの実態を知ることで、「これなら私にもできる!」となるはずです。
「ワーママ」ってどんなママのこと?
ここで改めて「ワーママ」とは誰のことなのかを、おさらいします。
ワーママとは「ワーキングマザー」、つまり、働くお母さんのこと。
「ワー」プラス「マザー」から「ママ」に言葉が変わって、「ワーママ」というわけですね。
ワーママには会社で働くお母さんはもちろん、会社に所属せずに働くママも含まれます。
つまり、はじめての育休期間を終えて会社に復帰しようとしているあなたは、もちろん、ワーママの一員です。
なぜ「ワーママ」を選ぶの?
ワーママは働きながら子育ても同時進行です。
役割がたくさんあって大変そうなのに、わざわざ選ぶのはなぜでしょう?
収入アップでゆとりのある生活がしたい!
何と言っても、大きな理由はこれ。
頑張って自分も働けば、収入はふたり分。
つまり、確実な収入アップになると言えます。
専業主婦ママだと社会から取り残されるかも…
他にある理由として「専業主婦→引きこもり」を避けたいママも!
会社で働いていれば、自然と社会とのつながりがキープできます。
専業主婦だと子育てに専念できるかもしれないけれども、社会とのつながりは減りそうですよね。
会社で働いて、気分リフレッシュ!
また、ちょっと変わった理由として、リフレッシュ効果を求めるママもいます。
日中ずっと子どもとふたりきりでいると、時には息苦しさを感じることも。
会社に行くことで子どもと離れる時間が生まれ、生活にメリハリができます。
ワーママの雇用形態
ではここで、「ワーキングマザーがどのような形で働いているか?」を整理します。
「ワーママ」と同じ言葉を使っていても、ワークスタイルの違いはママの生活すべてに影響する大事な要素です。
正社員・フルタイム勤務
9時から17時など、ランチタイムを挟んで8時間ほど会社で働く形です。
勤務時間が長いので、家事や子育てをする時間の確保に最も悩むのがこのスタイルの特徴。
その代わり、ママがもらえるお給料は、他の雇用形態にくらべると多い傾向にあります。
正社員・時短勤務
9時から15時、10時から16時といった、フルタイム勤務のママより働く時間が短いワーママです。
子どもが3歳になるまでは時短勤務を選び、その後はフルタイム勤務に変わります。
(育児・介護休業法第23条による)
なお、継続雇用されてから1年を経過しないと時短勤務の対象外です。
そのため、ママが出産前から働いていた会社で「産休→育休→会社復帰」の形を取ります。
パート、アルバイト(非正規雇用)
正社員だと週に5日、出勤することが前提ですが、パートやアルバイトなら働く時間や日数をママの都合に合わせることができます。
週に3回、3時間だけ働くママから、フルタイム勤務のワーママとほぼ変わらないくらい働くママなど、働く時間の長さや日数はバラバラ。
時給制なので、ママが働いた分だけ収入があることになります。
独立・個人事業主
出産したことをきっかけに、独立して個人事業主になるワーママもいます。
働く時間や日数は、ママによって様々。
「毎日12時間労働で休みがありません」という人から、「1週間で3時間だけ働いて、年収は1000万円を超えます」という、何ともうらましいワーママも!
個人事業主は雇用されていないので、働く時間や得られる収入など、すべてが自己責任です。
選ぶのであればしっかり計画を立てて、慎重に行動しなければならないと言えます。
現役ワーママ・生の声
今、現役でワーキングマザーをしている人は、どんなことを思っているのでしょう?
何人かの方にインタビューしました。
時短だけどキツイ、退職したい!:Y.Aさん(30代、子ども:2歳)
今の会社で総務を担当して7年、子どもを保育園に預けて、時短勤務で働いています。
仕事と子育ての両立に疲れていて、仕事を辞めたいです。
退職しても子どもを今の保育園に通わせ続けたいので、次は週3回のパートで働くことを考えています。
ただ、パートだと収入が今の1/3くらいになるので、迷い中です。
ワンオペ育児で、職場復帰が不安:C.Yさん(40代、子ども:8歳、5歳、1歳)
高校で教員をしています。
夫も高校で教員をしているので部活などあり、帰りも遅いので、基本、ワンオペ育児です。
出産するたびに育休を取って職場へ復帰していますが、3人目の育休明けが近くなって共働きへの迷いがあります。
ノルマが達成できなくて、クビになるかも?:E.Iさん(30代、子ども:3歳)
独身の頃に働いていた会社は、結婚する時に退職しました。
子どもを保育園に預けて時間の自由がありそうな営業の仕事をはじめましたが、ノルマが達成できないのが悩みです。
このままだと、クビになるかも…
「次の子は無理かも?」と思ってます:T.Nさん(30代、子ども:4歳、2歳)
中小企業で7年、総務職のOLをやっています。
2人目の育休から復帰しましたが、1人目の時と大変さがまるで違ってびっくり!
もうひとり、子どもがほしいのですが、「大丈夫かな?」と不安です。
ママのせいで子どもが夜型に…:K.Hさん(40代、子ども:小1)
非常勤で専門学校の教員をしています。
出勤は週3回ですが時間の使い方がヘタで、夕方についダラダラしてしまいます。
なので、授業の準備が夜中になっても終わりません。
また、子どもの生活習慣が夜型になっているのも気になります。
思い切って独立して、大正解!:A.Fさん(40代、子ども:小1、3歳、0歳)
フルタイムで助産師をしていたのですが、3人目の子どもの産休を前に退職しました。
理由は、もっと子育てをちゃんとしたかったから。
今は自宅で個人事業をしています。
収入は激減ですが、習い事の送迎ができるようになって満足です。
ワーママの1日のスケジュールを大公開!
毎日が忙しい中、悩みもたくさんある働くママ。
そんなワーママの先輩は、どんな1日を過ごしているのでしょう?
1. 正社員・フルタイム勤務:Kさん(新潟県・38歳)
05:30 起床、朝食準備
06:00 夫が起床
06:00 子どもが起床、家族で朝食
07:15 子どもが小学校へ
07:20 夫が出勤
07:45 後片付けをして職場へ
08:15 仕事開始
12:00 ランチタイム
13:00 午後の仕事開始
17:00 勤務終了、会社を出る
17:45 学童保育に預けた子どもと一緒に帰宅
19:00 子どもと夕食
20:00 子どもの宿題を見る
21:30 子どもが就寝
22:00 夫が帰宅、夕食の準備と後片付け
23:00 お風呂に入る
24:00 就寝
2. 正社員・時短勤務:Hさん(埼玉県・34歳)
05:00 起床
05:30 夫が起床
06:00 夫が出勤(夫は出勤途中で朝食)
06:00 子どもが起床、朝食
06:45 出勤準備
07:15 子どもと一緒に家を出る、子どもは保育園へ
08:45 会社に到着
09:00 仕事開始
12:00 ランチタイム
13:00 午後の仕事開始
15:00 時短勤務終了、会社を出る
17:10 保育園へ子どもを迎えに行く
18:30 買い物を済ませて、子どもと一緒に帰宅
19:45 子どもと夕食
20:15 子どもとお風呂に入る
21:00 食後の片付け、洗濯機を回す
22:00 子どもと一緒に就寝
24:00 夫が帰宅、夫ひとりで夕食
3. パート勤務:Aさん(神奈川県・32歳)
05:30 夫が起床
06:00 起床、朝食準備
06:15 夫がひとりで朝食後、出勤
06:45 子どもが起床
07:00 子どもと朝食
07:30 子どもが小学校へ
07:45 朝の家事を済ませて出勤
08:30 仕事開始
13:00 勤務終了
14:00 買い物をして帰宅、夕食の準備
16:00 子どもが学校から帰宅
17:00 習い事のピアノへ
18:30 習い事から帰宅
19:30 子どもと夕食
20:30 夫が帰宅、夕食の準備と片づけ
21:30 お風呂に入る
22:30 資格試験の勉強
24:30 就寝
4. 個人事業主:Oさん(岡山県・41歳)
05:30 起床、仕事をする
07:00 子どもが起床
07:30 子どもと朝食
08:30 子どもを幼稚園へ送る
09:00 帰宅、仕事をする
12:00 昼食
12:20 午後の仕事開始
15:30 幼稚園へ子供を迎えに行く
16:00 帰宅、仕事をする
18:00 夕食の準備、子どもと夕食
19:00 子どもとお風呂に入る
20:30 子どもが就寝、仕事をする
24:00 就寝
仕事と家事を両立する、ワーママの工夫
ワーママはやることがたくさんあって、とても忙しい!
だから、いくら時間があっても足りません。
そんな先輩ワーママは、いろいろな工夫をして乗り切っています。
急ぎじゃない家事は「やめる」
やってもやらなくてもどっちでもいい家事は、思い切ってやめる。
これがワーママの負担を最も軽くする方法です。
どれもこれも「やらなくちゃ」だと、自分がパンクするだけ。
落ち着いて見直してみると、やらなくても問題なさそうな家事はたくさんあるのです。
誰がやってもOKな家事は「頼む」
やらなきゃいけない家事の中には、ママが自分でしなくてもよいものが含まれています。
たとえば保育園への送迎は、時間さえ合えばパパが大活躍!
掃除や洗濯だって、便利な家電やロボットにお任せする方法も。
お買い物はネットスーパーを使えば、自宅で楽々、受け取りできます。
頼めることはどんどん頼んで、ママのゆとりを増やしましょう。
子どもはイライラしたママより、ニコニコ笑っているママがいいに決まっていますから!
それでも残った家事は「効率化」
やめられないし、頼むこともできない。
こうして残った家事だけに、時短や効率化を考えていきます。
まずは「もっといいやり方があるんじゃないの?」と不満のある家事からスタート。
「ずっとこうやっていたから」と思っている家事も、もしかしたら改善できるかもしれません。
時間がかかるし成功するとは限りませんが、やらなければ今の大変な状態のまま。
トライする価値はあるので、無理のない範囲でやってみましょう。
ワーママの働き方と年収の関係
ところで、ワーママとして働いたら、どれくらい収入があると思いますか?
気になるけれども身近な人には聞けない「お金の秘密」を、こっそりお話しします。
働く時間が短いワーママは、年収100万程度
パート勤務など働く時間が短いママは、年収も低めです。
中には「パパの扶養内に入りたい」ということで、あえて働く時間を少なくして収入を調整しているケースも。
フルタイムや時短勤務と違って時給で働くママは、「働く時間が短い = 収入も低い」と言えます。
「働く時間が長いワーママ = 年収が高い」じゃない!
では、フルタイム勤務のワーママはどうでしょう?
マイナビウーマンの調査によると、年収が二極化していることが分かります。
ワーママのリアル! みんなの働き方・収入・タイムスケジュールと仕事への満足度を調査
中でも注目したいのが、フルタイムだからといって年収が高いとは限らないこと。
200万円程度から600万円以上まで、大きな違いがあります。
フルタイムで働くワーママの収入は、時間ではなく勤務先の会社に大きく左右されると言えます。
まとめ:ワーママとは?
専業主婦ママより働くママの方が多くなって、ワーママは当たり前の存在になりました。
なのに、働くママにとっては
- 仕事があるのに、家事や子育ての負担は変わらない
- 時間のやりくりが大変で、ゆとりがない
と、まだまだ悩みが多いです。
とは言うものの、今後の教育費や老後資金のことを考えると、働けるのなら働いた方がいいですよね。
だからこそ、「ワーママの問題点はどこにある?」をちゃんと知っておくこと。
何に気をつければいいかが分かれば、解決策も見えてきますから!